人称

名詞語素に由来する語について、 それが送り手を指しているか受け手を指しているかに基づいて分類したものを 「人称 (person)」 と呼ぶ。 以下の 4 つの人称が区別される。 一人称にのみ単複の区別があるが、 これらは人称と数の組み合わせというよりは、 それぞれが異なる 1 つの人称として扱われる。

特に動面の主語の人称は、 動形容詞や動名詞になっている場合を除き、 その動面の形態にも反映されるため重要である。 また、 それぞれ人称に対してそれを受ける代体言が存在し、 具体的な名詞の代わりに用いられる。

続くセクションで、 各人称の詳細な意味について述べる。

人称の意味

#TJZ.三人称

三人称とは、 送り手も受け手も含まない第三者 (もしくはその集団) のことである。 ここには、 一般論を述べる表現における一般のものも含まれる。

典型的には、 一人称と二人称の人称代体言に由来するものを除いたあらゆる名詞が三人称である。 ただし、 自分たちを指して хе̂панречи̂ко 「日本人」 と言う場合や、 目の前にいる人に話しかける形で сечу̂ко 「皆さん」 と言う場合など、 意味的に送り手や受け手が含まれているものは三人称ではない。

#TJT.二人称

二人称とは、 受け手を含むが送り手は含まないもの (もしくはその集団) のことである。 ここに数の区別はないため、 受け手が 1 人の場合でも、 複数の人に語りかけている場合などにおいて受け手が複数いる場合でも、 受け手の全体もしくはその一部は二人称である。 また、 受け手と第三者の集団全体も二人称であることに注意せよ。

二人称として扱われる名詞の典型例は、 二人称代体言の те̂шшешех である。 ただし、 目の前にいる人に話しかける形で сечу̂ко 「皆さん」 と言う場合など、 意味的に受け手を含んだ集団を指していれば普通の名詞も二人称になり得る。

#TJD.一人称複数

一人称複数とは、 送り手とその他のものの集まりのことである。 いわゆる包括と除外の区別はなく、 送り手と受け手の集まりも、 送り手と第三者の集まりも、 区別なく一人称複数として扱われる。

一人称複数として扱われる名詞の典型例は、 一人称複数代体言の бе̂ммебамех である。 ただし、 自分たちを指して хе̂панречи̂ко 「日本人」 と言う場合など、 意味的に送り手を含んだ集団を指していれば普通の名詞も一人称複数になり得る。

#TJK.一人称単数

一人称単数とは、 送り手のみのことである。

一人称単数として扱われる名詞の典型例は、 一人称複数代体言の и̂ццецех である。 ただし、 本において著者が自分自身を指して сесу̂ак 「著者」 と言う場合など、 意味的に送り手を指していれば普通の名詞も一人称単数になり得る。