合成語

#TVY.構成

合成語は、 複数の語の表層形を連結することで作られる。 そのため、 基層形から表層形を得る変換は、 各合成要素の内部でのみ起こり合成要素間では起こらない。 例えば、 фе̂ннѐо̂рашшефе̂ннѐ (фе̂ннаъе) と о̂рашше (ъо̂рашше) の連結であるが、 この要素間に生じる -еъо̂- の部分での母音融合は起こっていない。

合成語を成す要素は、 右側が主要部となるように並べられる。 これは通常の修飾の順序と逆であることには注意されたい。 この主要部となる最後の要素が合成語全体の品詞を定め、 これが体言であれば合成語全体も体言となり、 これが用言であれば合成語全体も用言となる。

合成語は、 綴りの上では、 1 つの単語と見なされて分かち書きせずに書かれる。 しかし、 発音の上では、 複数の単語が単に並んでいるものとされ、 それぞれの合成要素が個別にアクセントをもつ。

#TVH.語形

合成語を成す最後以外の要素は、 体言であるか、 用言の分詞形もしくは不定詞形である。 これらの要素は、 合成語全体が体言ならそれが赤類か青類かに応じて もしくは の語尾をとり、 合成語全体が用言の場合は一律 をとる。 このとき、 その要素が再起動詞の分詞形か不定詞形である場合は、 語尾が -аҙе/-аҙo の形になる。 再起動詞であることを表す と類を表す接辞が逆転することに注意せよ。

合成語を成す最初以外の要素が弱母音の а で始まるとき、 その а は常に脱落する。 このときは、 通常の弱母音の脱落の時と異なり、 アポストロフィーが置かれることはない。

複数の要素から成る数詞も合成語である。 このときに限り、 加算を表す箇所で / の代わりに が見られる。 詳細は #TKD 等を参照せよ。

合成語が曲用や活用をする際の接頭辞や接尾辞は、 合成語の全体が 1 つのまとまりであるかのように、 それぞれ最初の要素と最後の要素にのみ付けられる。

分離合成語

名詞にその種類を表す形容詞が係るという形の表現の中には、 合成語として現れることも名詞と形容詞の 2 単語として現れることもあるようなものが存在する。 例えば 「赤ワイン」 は、 合成語として бе̂жжамови̂вхо と表現されることも 2 単語として ви̂вхо бе̂жжамо と表現されることもある。 このような表現を 「分離合成語 (separating compound)」 と呼ぶ。

全ての合成語が 2 単語で表されるわけではない。 例えば、 「週末」 を意味する ӈе̂чоеге̂ват は、 合成語としてのこの形でしか現れず、 2 単語に分かれて現れることはない。 このような合成語は 「非分離合成語 (nonseparating compound)」 と呼ばれる。