弱母音

単語を発音しやすくするために語幹頭や語幹末や挿入されている ае を 「弱母音 (weak vowel)」 と呼ぶ。 このような ае は以下の場所に存在する。

なお、 対格語尾の -а は弱母音でないことに注意せよ。

弱母音の消失

弱母音の а は、 以下の条件が全て満たされると義務的に消失する。 弱母音の е も、 以下の条件が全て満たされると同様に消失することがあるが、 これは義務的ではなく韻律や発話速度などに応じて消失しないこともある。 また、 両者ともに、 意図的に単語を区切ってはっきり発音する意図がある場合も消失しない。

弱母音が消失した場合は文字上でもそれが反映され、 消失した ае があった位置にはアポストロフィーが代わりに置かれる。 この際、 単語区切りを表すスペースはそのまま残る。

以下に、 具体例をいくつか挙げておく。

Лечсу̂ҕҕас с’ оди̂ман цох.
するとその教師は私を呼んだ。
Лофи̂но одди̂мо левши̂таа лери̂сев а ’хху̂нда.
神は水の集まりを海と呼ぶ。
Моцци̂вван и̂ццезам, и́ ’жжо̀к иту̂лан ко̂к то̂ч но̂созам.
彼女は私から逃げていったが、 私はなぜなのか分からなかった。