不規則動詞

#TZF.е̂к

е̂к 「である」 は、 例外的に ъе̂к という語幹をもつ。 さらに、 分詞形と不定詞形の語幹は、 規則通りの ъе̂каръе̂кал ではなく、 к が落ちた ъе̂ръе̂л という形になる。 なお、 受動態形はもたない。

е̂к
現.能過.能
三.定.赤е̂ке̂кан
三.定.青е̂кое̂кно
三.不定.赤е̂ке̂кан
三.不定.青е̂кое̂кно
二.赤ти̂кти̂кан
二.青те̂коте̂кно
一複.赤бами̂кбами̂кан
一複.青баме̂кобаме̂кно
一単.赤и̂ки̂кан
一単.青и̂кои̂кно
分.赤е̂р
分.青е̂ро
е̂ло

#TVR.то̂ч, ажжо̂ч

то̂чажжо̂ч は、 動詞と同じように振る舞うことがあり、 それぞれ前に出てきた内容を受けて 「その通りにする」 と 「その通りにしない」 を表す。 このときは、 形は不変で、 人称や時制などによる変化は全くしない。 また、 不定詞と分詞の用法はない。

人称代詞

#TVV.総論

人称代詞には、 まず三人称, 二人称, 一人称複数, 一人称単数という 4 種類の人称の区別があり、 それぞれ √х-ъ, √т-ш, √б-м, √й-ц という 2 子音語根を由来とする。 各人称には、 長形, 短形, 前置形という 3 種類の形の区別があり、 これらは語型によって区別される。 さらに、 三人称人称代詞の長形のみ 2 種類の形をもち、 指す対象が人間かどうかで使い分けられる。

三人称二人称一人称複数一人称単数
長形хе̂е, хо̂ете̂шшебе̂ммеи̂цце
短形ехшехбамехцех
前置形ѐшѐбамѐцѐ

#TVP.長形

人称代詞の長形は、 全て ке̂тте を語幹とし、 通常の体言の曲用に従う。 ただし、 三人称でのみ ко̂тте を語幹としたものも存在する。 どの場合でも幹母音は е もしくは о である点に注意せよ。

定性による形の区別はないが、 常に定として扱われる。

хе̂е 「彼, 彼女」
赤.用青.用赤.体青.体
хе̂ехе̂охе̂евхе̂ов
хе̂ахе̂ахе̂еваххе̂овах
хе̂есхе̂осхе̂евасхе̂овас
хе̂езамхе̂озамхе̂евзамхе̂овзам
хе̂отхе̂утхе̂евотхе̂овот
хе̂ихе̂ехе̂евехе̂ове
те̂шше 「あなた」
赤.用青.用赤.体青.体
те̂шшете̂шшоте̂шшевте̂шшов
те̂шшате̂шшате̂шшевахте̂шшовах
те̂шшесте̂шшосте̂шшевасте̂шшовас
те̂шшезамте̂шшозамте̂шшевзамте̂шшовзам
те̂шшотте̂шшутте̂шшевотте̂шшовот
те̂шшите̂шшете̂шшевете̂шшове
бе̂мме 「あなた」
赤.用青.用赤.体青.体
бе̂ммебе̂ммобе̂ммевбе̂ммов
бе̂ммабе̂ммабе̂ммевахбе̂ммовах
бе̂ммесбе̂ммосбе̂ммевасбе̂ммовас
бе̂ммезамбе̂ммозамбе̂ммевзамбе̂ммовзам
бе̂ммотбе̂ммутбе̂ммевотбе̂ммовот
бе̂ммибе̂ммебе̂ммевебе̂ммове
и̂цце 「私」
赤.用青.用赤.体青.体
и̂ццеи̂ццои̂ццеви̂ццов
и̂ццаи̂ццаи̂ццевахи̂ццовах
и̂ццеси̂ццоси̂ццеваси̂ццовас
и̂ццезами̂ццозами̂ццевзами̂ццовзам
и̂ццоти̂ццути̂ццевоти̂ццовот
и̂цции̂ццеи̂ццевеи̂ццове

#TVB.短形

人称代詞の短形は、 一人称複数以外では、 人称を表す語根のうち第 2 根素のみが現れた те が語幹となる。 一人称複数では、 2 つの根素が両方現れた кате が語幹となる。 全て短曲用に従う。

なお、 定性による区別はないが、 常に定として扱われる。 また、 主格形も欠いており、 そのため対格形が基本形として用いられる。

ех 「彼, 彼女, それ」
赤.用青.用赤.体青.体
ехохеваховах
есосевасовас
емомевамовам
етотеватоват
иеевеове
шех 「あなた」
赤.用青.用赤.体青.体
шехшохшевахшовах
шесшосшевасшовас
шемшомшевамшовам
шетшотшеватшоват
шишешевешове
бамех 「あなた」
赤.用青.用赤.体青.体
бамехбамохбамвахбамвах
бамесбамосбамвасбамвас
бамембамомбамвамбамвам
баметбамотбамватбамват
бамибамебамвебамве
цех 「私」
赤.用青.用赤.体青.体
цехцохцевахцовах
цесцосцевасцовас
цемцомцевамцовам
цетцотцеватцоват
цицецевецове

#TVC.前置形

人称代詞の前置形は、 一人称複数以外では、 人称を表す語根のうち第 2 根素のみが現れた те が語幹となる。 一人称複数では、 2 つの根素が両方現れた кате が語幹となる。 全て前置曲用に従う。

人称代詞以外の代詞

#TTX.総論

以下の表に示す代詞群は、 その形態に一定の規則性が見られる。

遠称中称近称相関不定疑問否定
単純хѐтѐѝкѐаффѐнѐаннѐажжѐ
хе̂сте̂си̂ске̂сфе̂саффе̂сне̂санне̂сажже̂с
хо̂сто̂се̂ско̂сфо̂саффо̂сно̂санно̂сажжо̂с
場所хе̂ддете̂ддеи̂ддеке̂ддефе̂ддеаффе̂ддене̂ддеанне̂ддеажже̂дде
時間хо̂ддото̂ддое̂ддоко̂ддофо̂ддоаффо̂ддоно̂ддоанно̂ддоажжо̂ддо
様態хо̂ччето̂ччее̂ччеко̂ччено̂ччеанно̂чче

これらの代詞は、 まずその意味に応じて、 遠称, 中称, 近称, 相関, 疑問, 否定, 不定の 7 種類に分けることができる。 これは上の表の横軸に対応する。 この種類は第 1 根素によって特徴付けられる。 なお、 不定と疑問については、 さらに短い形と長い形の 2 種類が存在する。

一方、 代詞の用法や代詞が表す対象に応じて、 単純, 人, 物, 場所, 時間, 様態の 6 系列に分けることもできる。 これは上の表の縦軸に対応する。 この系列は第 2 根素や語型によって特徴付けられる。

各系列と各種類によって代詞が 1 つ定まるが、 上記の表において空欄になっているところには対応する代詞が存在しない。

#TZC.単純系列

単純系列の代詞は、 ке もしくは акке を語幹とする。 前置曲用のみをもつ。

хѐ 「あれ」
хѐхо̀
ѝ 「これ」
ѝѐ

#TFP.人系列, 物系列

これらの系列の代詞は、 кө̂т もしくは аккө̂т を語幹とする。 通常の体言と異なり、 幹母音が иу ではなく ео をとる点に注意せよ。 第 2 根素も系列を特徴付けるもので、 これも系列ごとに異なる。 定性による形の区別はなく、 不定形のみをもつ。

хе̂с 「あの人」
赤.用青.用赤.体青.体
長.主хе̂схе̂сохе̂севхе̂сов
長.対хе̂сахе̂сахе̂севаххе̂совах
長.与хе̂сесхе̂сосхе̂севасхе̂совас
長.奪хе̂сезамхе̂созамхе̂севзамхе̂совзам
長.具хе̂сотхе̂су̀хе̂севотхе̂совот
長.処хе̂сихе̂сехе̂севехе̂сове
и̂с 「この人」
赤.用青.用赤.体青.体
長.主и̂си̂сои̂севи̂сов
長.対и̂саи̂саи̂севахи̂совах
長.与и̂сеси̂соси̂севаси̂совас
長.奪и̂сезами̂созами̂севзами̂совзам
長.具и̂соти̂сути̂севоти̂совот
長.処и̂сии̂сеи̂севеи̂сове

#TTJ.場所系列, 時間系列, 様態系列

これらの系列の代詞は、 кө̂тте もしくは аккө̂тте を語幹とする。 やはり通常の体言と異なり、 幹母音が иу ではなく ео をとる点に注意せよ。 第 2 根素も系列を特徴付けるもので、 これも系列ごとに異なる。 定性による形の区別はなく、 不定形のみをもつ。

様態系列の代詞のみ、 通常の曲用に加えて、 前置曲用と単純型の副詞形と連述詞形をもつ。

関係詞

関係詞 у は、 1 子音語根 √ў に由来し、 ўе を語幹とした短曲用に従う。 ただし例外的に、 語頭の母音は一律 у となる。

у
赤.用青.用赤.体青.体
ууувув
ухухувахувах
усусувасувас
умумувамувам
утутуватуват
ууувеуве

相関詞と関係詞の融合形

#TVN.ку̂к

ку̂кко̂с ук の縮約形である。 これは、 ко̂- の後に格変化語尾を加えてさらに -ўак を付け加えた形態をとるが、 連用対格形は不規則である。 定性や類の区別はない。

ку̂к
ку̂кко̂вок
ко̂кко̂вахок
ко̂сокко̂васок
ко̂замокко̂взамок
ку̂токко̂ваток
ке̂окко̂веок

なお、 ку̂к が前置詞の直後に表れた場合は、 その前置詞と ку̂к は分かち書きせずに 1 語として書かれる。 さらにこの際、 前置詞が子音で終わっている場合は ку̂к の先頭の к が落ちて発音されることがあり、 文字の上でもそれは反映される。 この脱落に対しては例外的にアポストロフィーは書かれない。 例えば、 сом ке̂оксоме̂ок と書かれることがある。

#TVM.ко̂ддео

ко̂ддеоко̂ддо у の縮約形である。 これは、 ко̂ддо の活用形の末尾に -ўой を付けた形態をとり、 連用与格不定形, 連用奪格不定形, 連用処格不定形のみが存在する。

ко̂ддее
ко̂ддосо
ко̂ддозамо
ко̂ддео