品詞

#TGC.概要

品詞には以下の 11 種類がある。

機能詞は、 残りの 10 種類の品詞に分類しづらい機能語が属する品詞であるため、 ここに属する単語に共通の性質を見出すのは難しい。 そのため、 機能詞に分類される単語を最も振る舞いの似ている他の品詞に分類して、 機能詞自体を品詞として立てない流派もある。

#TGQ.品詞と単語分類

品詞とは、 単語そのものを分類したものではなく、 文中に現れている単語の使われ方を分類したものである。 特に、 1 つの単語が (しばしば語形を変えることで) 複数の使われ方をし得るので、 例えば 「бе̂жжам は名詞である」 のように品詞に言及することはできず、 「この文に現れている бе̂жжам は名詞として用いられている」 のような形でしか言及できない。

ただし、 動詞, 名詞, 形容詞, 副詞, 連述詞を除いた残りの 6 つの品詞に関しては、 その品詞で用いられる単語が別の品詞でも用いられることはないため、 品詞をそのまま単語の分類としても利用することができる。 例えば、 чо̀к には特殊詞としての用法のみをもつため、 「чо̀к は特殊詞である」 と言うことができる。

動詞, 名詞, 形容詞, 副詞, 連述詞の 5 つの品詞に関しては、 1 つの単語がこれらのうちの複数の用法をもつことがある。 しかし、 その用法のとり方のパターンは 2 つしかないため、 それによって単語を 2 つに分類することができる。 各分類の名前とその単語がとれる品詞は次の通りである。

用言 (verbal)
動詞, (分詞として) 形容詞, (不定詞として) 名詞
体言 (substantive)
名詞, 形容詞, 副詞, 連述詞

以上から、 単語の分類は以下の 8 種類であると見なすことができる。

修飾

#TFS.修飾語と被修飾語の関係

特定の品詞の単語は特定の品詞の単語しか修飾し得ない。 このことから、 品詞とは修飾関係の制約の分類であると見なせる。 品詞ごとの修飾可能な品詞を以下に一覧する。

品詞修飾先の品詞
動詞なし
名詞動詞, 名詞, 形容詞, 副詞
形容詞動詞, 名詞
副詞動詞
連述詞動詞, 形容詞, 副詞
特殊詞動詞, 名詞, 形容詞, 副詞
間投詞なし
連結詞
前置詞名詞, 形容詞
小詞なし, 連結詞
機能詞単語に依存する

例えば、 形容詞は名詞を修飾するものであり、 それ以外の例えば動詞や副詞などを修飾することはない。 また、 動詞には別の単語を修飾する機能がなく、 常に修飾関係の根として働く。

連結詞は、 複数の要素を繋げてより大きな要素を作る役割をもつが、 この役割を修飾という枠組みで考えることは難しい。 そこで、 上の表では修飾先の品詞を空欄とした。

機能詞は、 単語に応じて様々な役割を果たすため、 修飾関係についても単語に大きく依存する。

#TGA.

動詞を修飾し得る名詞句もしくは形容詞句のうち、 動詞の意味に密接に関わりがあるものを 「 (argument)」 と呼ぶ。 さらに、 項のうち、 主格で表されるものを特に 「主語 (subject)」 と呼び、 主格以外で表されるものを 「目的語 (object)」 と呼ぶ。 また、 一部の項は他の項と一致する格で表され、 そのようなものは 「補語 (complement)」 と呼ぶ。

一部の名詞や形容詞についても、 それを修飾し得る語句のうち、 被修飾語の名詞や形容詞の意味に密接に関わりがあるものを 「項 (argument)」 と呼ぶことがある。

#TFZ.連性

名詞は、 用言を修飾するのか体言を修飾するのかによって異なる形をとる。 名詞が用言を修飾していることを 「連用 (adverbial)」 と呼び、 体言を修飾していることを 「連体 (adjectival)」 と呼ぶ。 また、 この修飾先の違いのことを 「連性 (adhesivity)」 と呼ぶ。